なかなかIPOに当たらず、どうしたら当選確率を上げられるかを悩んでいる人も多いと思います。
IPO投資は、初心者でも簡単にできて、勝率が高いというメリットがあります。
しかし、人気があるため、IPOを買うときに抽選になり、当選しにくいという問題点もあります。どうすればIPOに当選できるかを考えている人も多いはずです。
このとき、いくつかの工夫をすることで、IPOに当選しやすくなることをご存知でしょうか? 工夫次第では、IPOの当選確率を数倍も上げることができます。
そこでこのページでは、IPO(新規公開株)の当選確率を上げる方法を4つ紹介します。
目次
IPOの当選確率を上げる4つの方法
ネット申し込みでIPO当選実績のある管理人は、IPOの当選確率を上げるために、次の4つの方法が重要だと考えています。
1.証券口座をたくさん保有して、IPOの申込回数を増やす
2.資金量を増やすと、IPOの当選確率が上がる証券会社を利用する
3.SBI証券のIPOチャレンジポイントを貯める
4.家族で協力してIPOに申し込む
以下、順番に内容を見ていきましょう。
1.証券口座をたくさん保有して、IPOの申込回数を増やす
IPOは証券会社ごとに割り当てられるため、複数の証券会社から申し込みをすることで、抽選回数が増えて当選確率を上げることができます。
つまり、IPOに当選するためには、証券口座をたくさん保有して、IPOの申込回数を増やすことが重要です。
主幹事実績の多い証券会社からIPOに申し込む
IPO販売の多い主幹事となる証券会社からは、必ず申し込みをするようにしています。主幹事証券とは、会社が新規上場する際に、IPOを取り仕切る証券会社のことです。
なぜなら、新規上場する会社から主幹事となる証券会社(1社)に約8割~9割のIPOが割当られるからです。残りを幹事となる証券会社(複数社)に割当られます。補足ですが、IPOが割当られない証券会社も出てきます。
例えば、主幹事証券の割当を90%、残りを幹事証券で分けた場合、図にすると以下のとおりです。
主幹事証券にIPOの大半が割り当てられているため、必然的にIPOの当選本数が多くなるのです。
実際管理人も、主幹事証券のときに2回IPOに当選しています。
上の画像にあるように、SBI証券が主幹事で「No.1」のIPOに100株、大和証券が主幹事のときにネット申込で「オプトラン」のIPOに100株当選しています。この2つのIPOの初値売利益は、約29万円になりました。
このように、主幹事証券からIPOに申し込んだ方が、IPOの当選確率が高いと考えられます。
ここで、主幹事実績の多い証券会社は、野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などの店舗型証券が挙げられます。
また、ネット証券では、SBI証券が主幹事を務めることが多いです。
ただし、野村證券は、口座数(ライバル)が500万人を超えていてとても多いので、IPOに当たる気があまりしません。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、店舗型証券の中では主幹事を務める機会が少ないです。
そのため、主幹事実績が多く、ライバルもそこまで多くないSMBC日興証券、みずほ証券を優先しています。加えて、ネット配分が比較的多い大和証券、SBI証券からは、必ずIPOに申し込むようにしています。
IPO取扱実績が多い証券会社から申し込む
証券会社 | IPO取扱 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | 抽選 |
SBI証券 | とても多い | とても多い | 50%(申込株数など) | 詳細 |
SMBC日興証券 | とても多い | 多い | 10%(1人1票)、ステージ別抽選5% | 詳細 |
マネックス証券 | 多い | やや多い | 100%(1人1票) | 詳細 |
カブドットコム証券 |
やや少ない | やや多い | ほぼ100%(1人1票) | 詳細 |
IPOに当選するためには、IPOの抽選機会を増やす必要があります。
上の表にあるように、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券、カブドットコム証券は、毎年IPOの取り扱いが多いです。そのため、多くのIPOに申し込むことができます。
もし、まだ証券口座を持っていなかったら、優先して口座開設をしておくべきです。
IPOの抽選時期が遅い証券会社から申し込む
証券会社 | IPO取扱 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | 抽選 |
岩井コスモ証券 | やや多い | 少ない | 10%(1人1票) | 詳細 |
IPOの抽選時期が遅い証券会社を利用すると、少ない資金でもIPOの抽選機会を増やすことができます。
上の表にあるように、岩井コスモ証券は、二段階のIPO申し込み方式のため、IPOの抽選時期が遅いのです。
つまり、SBI証券やSMBC日興証券やマネックス証券などのIPO落選後に資金移動をしても、IPOの抽選に間に合うのです。
この方法を利用すると、IPOの抽選資金が1回分しかなくても、併せて2回のIPO抽選機会を得ることができます。
IPOの申し込み前受金が不要な証券会社から申し込む
証券会社 | IPO取扱 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | 抽選 |
岡三オンライン証券 | 多い | 少ない | 100%(1人1票など) | 詳細 |
松井証券 |
やや少ない | やや多い | 70%(1人1票) | 詳細 |
ライブスター証券 | 少ない | 少ない | 100%(1人1票) | 詳細 |
むさし証券 | 少ない | 少ない | 10%(1人1票) | 詳細 |
IPOの資金不足に悩んでいる方は、岡三オンライン証券、松井証券、ライブスター証券、むさし証券の口座開設を早めにしておくべきです。
なぜなら、IPOに申し込むときに事前入金不要で、当選後に資金を入金すればよいからです。つまり、資金が少なくても、上記の証券会社を使えば、IPOの抽選機会を増やすことができます。
IPOに穴場な証券会社から申し込む
証券会社 | IPO取扱 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | 抽選 |
GMOクリック証券 | とても少ない | 少ない | 100%(1人1票) | 詳細 |
丸三証券 | 少ない | 少ない | 10%(1人1票) | 詳細 |
立花証券 | とても少ない | 少ない | 10%(1人1票) | 詳細 |
口座数が少なく穴場な証券会社からIPOを狙うことも、ライバルが少ないため当選に有利と言えます。
上の表にあるように、GMOクリック証券、丸三証券、立花証券は、IPOの取扱実績は少ないですが、口座数(ライバル)も少ないです。そのため、管理人は、IPOに穴場な証券会社だと考えています。
証券会社のIPO抽選ルールを理解して、IPO抽選機会を増やそう
IPOの抽選機会を増やすためには、できるだけ多くの証券口座を保有しておいた方が有利です。
さらに、証券会社のIPO抽選ルールを知っておくと、効率よくIPOの抽選を受けることができます。
当サイト内の「IPOにおすすめな証券会社」にも、IPOに必須な証券会社やIPO抽選ルールをまとめていますので、良ければ参考にしてください。
2.資金量を増やすと、IPOの当選確率が上がる証券会社を利用する
マネックス証券やカブドットコム証券などは、完全な平等抽選を取ります。つまり、システムにより1人1票でIPOの抽選を行います。IPOの申込株数に関係なく、抽選回数は1回となります。
一方、SBI証券は、IPOの申込株数が多ければ多いほど、抽選回数が増えます。
例えば、同じ銘柄でも、100株の申込みであれば抽選回数は1回ですが、300株を申し込めば抽選回数は3回になります。当然、抽選回数が多い方が当選確率は高くなります。
そのため、IPO投資に使える資金が多い人にとっては、SBI証券から申し込みをたくさんする方が当選に有利になります。
私も、SBI証券からIPOに応募をするときは、できるだけ多くの株数を申し込みます。特に、SBI証券が主幹事のときは、すべての資金をつぎ込んで申し込むようにしています。
なぜなら、主幹事のときはIPOの当選本数が多いので、他の証券会社より当選しやすいと考えているからです。
このように、SBI証券は、IPOの申込株数に応じて抽選がされるため、使える資金が多いと当選確率を上げることができます。
3.SBI証券のIPOチャレンジポイントを貯める
SBI証券には、IPOチャレンジポイントと言うものがあります。
このポイントの貯め方は、IPOに応募をして、抽選・配分に外れると加算されます。次回以降のIPOに申し込みをするときに、IPOチャレンジポイントを使用することで、IPOに当選しやすくなります。
SBI証券会社では、IPOの募集のときに、通常の当選枠以外に、IPOチャレンジポイントを利用した当選枠があります。
つまり、IPOに応募をするとき、IPOチャレンジポイントを使用するかどうかの選択ができます。IPOチャレンジポイントを使用した場合、ポイントが多い人から順番に当選します。
結果的に、IIPOに申し込み続けていれば、外れてもポイントが貯まり、いつかは当選できます。しかも、ポイントに有効期限はありません。
ここで、ポイントを使用して応募をしても、抽選に外れたときは貯めていたポイントが減ることはありません。むしろ、抽選に外れたのでもう1ポイント加算されます。
ただし、IPOに当選した場合は、使用ポイントは消失します。
上の画像は、管理人のIPOチャレンジポイントの保有数です。今、221ポイントありますので、あと少しでIPOチャレンジポイントで当選する銘柄も出てくるかと思います。
ここで、IPOチャレンジポイントを貯めるコツは、SBI証券が取り扱っているすべてのIPOに申し込むことです。
このとき、損をするかもしれない不人気な銘柄にも申し込むことになりますが、問題ありません。なぜなら、不人気な銘柄に当選・補欠当選してしまっても、ペナルティなしでキャンセルができるからです。
ただし、当選・補欠当選を辞退したときは、残念ながらポイントは貯まりません。そのため、管理人は、不人気なIPO銘柄に申し込むときは、当選・補欠当選しないように祈っています。
この方法はSBI証券しかできませんが、IPOチャレンジポイントをためていくことで、確実にIPO当選に近づきます。
私も、ポイントがたまるため、優先的にSBI証券からIPOに応募をするようにしています。
4.家族で協力してIPOに申し込む
家族でIPOに応募をすることで、証券口座が増えて当選確率を上げることができます。
つまり、同じ証券会社を利用しても、名義が異なれば別の口座として管理されるため、IPOの抽選回数を増やすことができます。
例えば、祖父、祖母、夫、妻、子供2人の6人家族であり、みんながマネックス証券の口座を保有していた場合、IPOの抽選回数は6回になります。
さらに、もし一人が証券口座を3口座保有していたら、6人いれば18口座からIPOに応募をすることができます。つまり、一人で1口座から応募をするよりも、当選確率を18倍も上げることができます。
ここで、借名取引にならないように注意してください。借名取引とは、家族の名義を借りて名義人になりすまして取引を行うことです。
これは、口座保有者自身が取引を行えば問題はありません。家族にIPOの説明をして、口座保有者自身に取引をしてもらいましょう。
このように、家族で協力をすることでIPOの抽選回数を大幅に増やせるため、当選確率を上げることができます。
子供が未成年の場合
一般的に、子供が未成年のうちは、証券口座を開設できません。
しかし、SBI証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券などのネット証券では、未成年でも口座開設ができます。さらに、IPOにも応募をすることができます。
ただし、未成年口座を開設するためには、親権者が既に口座を開設している必要があります。
一方、SMBC日興証券などの店舗型証券(総合証券)では、未成年口座を開設することはできても、IPOの取引ができない場合があります。未成年口座を開設するときは、IPOの取引ができるかどうかも確認しましょう。
ここで、子供が何歳になったら未成年口座が開設できるのか気になるかもしれません。結論としては、0歳からでも口座開設ができます。
さらに、未成年口座で親権者が取引をしても、子供の財産は親権者が管理しているため、借名取引にはなりません。
つまり、条件を満たせば、子供が未成年であっても口座を開設でき、別口座としてIPOに応募をすることができます。
まとめ
このページでは、IPO(新規公開株)の当選確率を上げる方法を4つ紹介しました。もう一度、おさらいをしますと以下のとおりです。
1.証券口座をたくさん保有して、IPOの申込回数を増やす
2.資金量を増やすと、IPOの当選確率が上がる証券会社を利用する
3.SBI証券のIPOチャレンジポイントを貯める
4.家族で協力してIPOに申し込む
私も、上記の内容に注意してIPO投資を積極的に行っています。IPOの当選確率を上げるための参考になったら幸いです。