あなたは、IPOを申し込むとき、抽選資金が足りなくなった経験がありませんか?
IPOに使える資金が限られていると、他の証券口座に資金はあるが、申し込みをしたい証券口座に資金がない場合があります。
実際には資金があるのに、資金移動ができなくて、IPOの抽選に参加ができないのはもったいないですね。
このとき残念ながら、証券口座間での資金移動が直接できません。そのため、上の図にあるように、「ネット銀行」を間に入れて使う必要があるのです。
そこでこのページでは、ネット銀行を利用して、IPOの資金を素早く手数料無料で移動させる方法をお伝えします。
目次
IPO投資のとき、ネット銀行を利用するメリット
ネット銀行を使って資金移動ができるようになると、少ない資金でも多くのIPOに申し込めるようになります。
ここで、資金移動には、「出金」と「入金」の2パターンがあります。
・出金とは、証券口座から銀行などの金融機関へ資金を出すこと
・入金とは、銀行などの金融機関から証券口座に資金を入れること
資金移動を容易にするために、ネット銀行を使うメリットは大きく次の3つです。
・システムのメンテナンス時間を除けば、いつでも、どこでも資金移動の指示がネットで出せる
・忙しい中、わざわざATMに行く必要がない
・限られた資金の中で、効率良くIPOに申し込める
しかも、証券会社と提携している「ネット銀行」を利用すれば、入出金手数料は無料になります。
そこで、どこのネット銀行がIPO投資で重宝するかをお伝えします。
IPOの資金移動でネット銀行を選ぶポイント
ネット銀行を選ぶポイントは、どれだけ多くの証券会社と提携をしているかです。なぜなら、証券会社と提携しているネット銀行では、入出金手数料が無料になり、資金移動も素早くできるからです。
IPOの資金移動がスムーズにできるネット銀行
・ゆうちょ銀行
・ジャパンネット銀行
・メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)
上記のネット銀行を利用すれば、多くの証券会社と提携しているため、資金移動がスムーズにできます。
そのため、銀行口座の開設だけでなく、ダイレクト契約などをして、ネットで入出金ができるようにしておきましょう。
ちなみに管理人は、ゆうちょ銀行の「ゆうちょダイレクト」をよく使っています。
IPOの資金移動が不利なネット銀行
以下のネット銀行は、IPO投資であまりおすすめできません。
・りそな銀行
・楽天銀行
・セブン銀行
・住信SBIネット銀行
なぜなら、証券会社と提携していないことがあり、入出金がスムーズにできないからです。具体的には、資金移動の日数が多くかかったり、入出金手数料がかかることもあります。
そのため、上記のネット銀行を既に持っていたとしても、「ゆうちょ、ジャパンネット、メガバンク」のネット銀行のどれか一つは、新たに使えるようにしておいた方が良いです。
IPOの資金移動がしやすいネット銀行を使えるようにして、できるだけIPOの抽選機会を増やしましょう。
ゆうちょ、ジャパンネット、メガバンクのネット銀行で資金移動がしやすい証券会社
管理人がおすすめする「ゆうちょ、ジャパンネット、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行」のネット銀行を利用すると、以下の証券会社の資金移動が手数料無料で素早くできます。
証券会社 | 出金を無料にする方法 | 入金を無料にする方法 | IPO |
SBI証券 | 登録金融機関口座への出金(銀行振込) | 「即時入金サービス」を利用 | 詳細 |
SMBC日興証券 | 出金額が3,000円以上 | 入金額が3,000円以上 | 詳細 |
マネックス証券 | 登録金融機関口座への出金(銀行振込) | 「即時入金サービス」を利用 | 詳細 |
岩井コスモ証券 | 登録金融機関口座への出金(銀行振込) | 「オンライン入金サービス」を利用 | 詳細 |
ライブスター証券 | 登録金融機関口座への出金(銀行振込) | 「即時入金サービス」を利用 | 詳細 |
松井証券 | 登録金融機関への翌営業日以降の出金 | 「ネットリンク入金サービス」を利用 | 詳細 |
楽天証券 | 振込みによる出金 | 「リアルタイム入金」を利用 | 詳細 |
GMOクリック証券 | 登録金融機関口座への出金(銀行振込) | 「即時入金サービス」を利用 | 詳細 |
立花証券 | 登録金融機関口座への出金(銀行振込) | 「即時入金サービス」を利用 | 詳細 |
即時入金サービスとは、証券会社が提携している銀行から、ネットを通じて、リアルタイムで振込入金が完了するサービスです。証券会社によって、「即時入金サービス」の呼び方は異なりますが、同様のサービスです。
ここで、入金はリアルタイムで行われます。
しかし、出金は翌営業日あるいは翌々営業日と少し時間がかかります。具体的には、営業日の15:30分までに出金指示をすれば翌営業日に出金され、15:30分以降であれば翌々営業日に出金される証券会社が多いです。
また、入出金の注意点として、証券口座とネット銀行の名義が同一である必要があります。そうでないと、入出金手数料が無料になりません。
このように、ネット銀行をうまく使って資金移動をスムーズに行い、可能な限りIPOの抽選機会を増やしましょう。
【ご参考】IPO申し込み時に前受金がいらない証券会社を使えば、毎回の資金移動が不要!
IPO申し込み時に前受金(事前入金)がいらない証券会社を使えば、毎回の資金移動が不要になります。
つまり、証券会社に入金しなくても、0円でIPOの抽選を受けることができるのです。ただし、IPOに当選した場合には、購入申込の資金が必要となります。
そこで、IPOに申し込むときに事前入金が不要な5証券、岡三オンライン証券、松井証券、ライブスター証券、むさし証券、DMM.com証券について、IPO取扱実績や抽選ルールなどをお伝えします。
特に、管理人のように資金が少ない人は、以下の5証券の口座開設を早めに済ませておきましょう。
岡三オンライン証券
グループ会社の岡三証券が幹事のとき、委託販売が期待される証券会社
【岡三オンライン証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績が多いネット証券
・口座数は少なく、ライバルも少なく穴場
・ネット配分が100%(1人1票)
・IPOの抽選をステージ別に行っているが、優遇対象者は少ないと思われる
・IPO申込の事前入金が不要
・グループ会社の「岡三証券」が主幹事のときに、IPOが多く回ってきてチャンス
岡三オンライン証券は、IPOの取り扱いが多いです。また、ライバルの数が少ないため、穴場な証券会社です。
岡三オンライン証券からIPOに当選するコツは、抽選資金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPOの抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
47社 (52%) | 20万人 | 100%(1人1票など) | 〇 | 〇 | 〇 |
松井証券
IPOの申し込み方法が改善された証券会社
松井証券のIPO申し込み方法が、2018年9月以降に新しく変更になりました! 具体的には、以下の3つが挙げられます。
【変更点】
①IPOの申し込みは、二段階から1回で抽選に参加できるようになりました!
②IPOの抽選に参加するとき、事前入金がいりません! 当選して購入申込をするときに、入金をすれば良いのです。
③IPO当選後のキャンセルも、ペナルティなしできるようになりました! IPO当選後に購入申込をしなければ、「辞退」したと見なされます。
【松井証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績は、やや少ない
・ネット配分は約70%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要
松井証券は、IPOの取り扱いはやや少ないです。しかし、IPOのネット配分が多く、申込方法も改善されたので、意外と狙い目の証券会社です。
松井証券からIPOに当選するコツは、抽選資金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPOの抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
9社 (10%) | 150万人 | 70%(1人1票の完全抽選) | 〇 | 〇 | 〇 |
ライブスター証券
2017年にIPOに新規参入した期待の証券会社
【ライブスター証券のIPO抽選のポイント!】
・2017年にIPOに新規参入
・IPOの取扱実績はまだ少ない
・口座数は少なく、ライバルも少なく穴場
・ネット配分は100%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要
・2018年12月から、「IPO専用申込画面」の申込方法に変わりました!
ライブスター証券は、IPOの取り扱いはまだ少ないです。しかし、ライバルの数も少ないので、今後のIPOの取り扱いを期待して、口座を開設しておくべきです。
ライブスター証券からIPOに当選するコツは、申し込みの前受金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
4社 (4%) | 少ない | 100%(1人1票の完全抽選) | 〇 | × | 〇 |
むさし証券
IPO申し込み時に前受金が不要、少額投資家に心強い証券会社
【むさし証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績は少なめ
・口座数は少なく、ライバルも少なく穴場
・ネット配分が10%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要
むさし証券は、IPOの取り扱いが少なめですが、ライバル数もそこまで多くはないと考えられます。そのため、IPO投資では、押さえておきたい証券会社です。
むさし証券からIPOに当選するコツは、抽選資金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
12社 (13%) | 少ない | 10%(1人1票の完全抽選) | 〇 | × | × |
DMM.com証券(DMM株)
2019年にIPOに新規参入した期待のネット会社
DMM株からついにIPOが申し込めるようになりました!
【DMM株のIPO抽選のポイント!】
・2019年にIPOに新規参入
・IPOの取扱実績はまだ少ない
・ネット配分は100%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要
・DMM株にIPOが割り当てられなかった場合、抽選は行われない
DMM.com証券は、IPOの取り扱いはまだ少ないです。しかし、今後のIPOの取り扱いを期待して、口座を開設しておくべきです。
DMM.com証券からIPOに当選するコツは、申し込みの前受金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
0社 | 70万人 | 100%(1人1票) | 〇 | 〇 | 〇 |