【楽天証券のIPO抽選のポイント!】
・IPOの取扱実績は少なめ
・ネット配分が100%
・IPOの申込株数に応じた抽選
→資金が多い人ほど申込株数が増えるため当選に有利
・IPOの抽選を「取引実績によるカテゴリー制」で行っているが、優遇対象者は少ないはず
ただし、委託幹事のときは、「取引実績によるカテゴリー制」で抽選はされず、完全平等抽選になります。
楽天証券は、IPOの取り扱いは少なめで、ライバルの数は多いです。しかし、ネット配分しかなく、申込株数に応じて抽選が行われるため、資金が多い人にとっては狙い目の証券会社と言えます。
楽天証券からIPOに当選するコツは、取引実績など気にせず申込株数を増やしてIPOに申し込むこと、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
表:楽天証券のIPO情報まとめ
2022年IPO取扱実績 | 65社(71%) |
口座数 | 805万人 |
ネット配分(抽選方法) | 100%(申込株数など) |
NISA | × |
未成年 | 〇 |
ジュニアNISA | × |
目次
楽天証券のIPO取扱実績
表:楽天証券の過去のIPO取扱実績
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 |
65件 | 74件 | 38件 | 26件 | 11件 | 7件 | 8件 |
楽天証券は、証券会社の中でもIPOの取扱実績がやや少ないですが、ネット配分が100%で多いです。IPOの抽選機会を増やすためにも、口座を開設しておきましょう。
楽天証券のIPOの手数料は数百円である
表:楽天証券でIPOを売るときの手数料
約定金額 | 売買手数料(税込) |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
30万円まで | 275円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
楽天証券からIPOを買うときは、手数料が0円です。一方、IPOを売るときは、株の売買手数料(税込)がかかります。楽天証券の株の売買手数料(税込)は、約定金額ごとに見ると表のとおりです。
つまり、楽天証券のIPOの手数料は、売るときに数百円しかかかりません。
楽天証券は、ネット銀行で資金移動がしやすい
表:楽天証券で即時入金が使えるネット銀行
提携ネット銀行 | 即時入金 |
ゆうちょ | 〇 |
三菱UFJ | 〇 |
三井住友 | 〇 |
みずほ | 〇 |
りそな | 〇 |
PayPay | 〇 |
楽天 | 〇 |
住信SBIネット | 〇 |
セブン | 〇 |
多くのIPOに申し込むために、資金移動の機会が増えますので、ネット銀行があると便利です。
上の表に、楽天証券で「振込手数料無料の即時入金サービス」が使えるネット銀行を載せています。管理人は、多くの証券会社で使えるので、ゆうちょ銀行の「ゆうちょダイレクト」をよく使っています。
楽天証券は、「取引実績によるカテゴリー制」でIPO抽選
楽天証券は、過去の「取引実績によるカテゴリー制」でIPOの抽選をしています。つまり、お得意様ほどIPOの当選確率が高くなります。以下に、カテゴリーの詳細をお伝えします。
カテゴリー | 当選確率 | カテゴリー条件 |
IPOゴールド | 5倍 | 「過去6ヶ月間における月間平均手数料が10万円以上」または「預かり資産評価額1億円以上」 |
IPOシルバー | 2倍 | 「過去6ヶ月間における月間平均手数料が1万5千円以上」 |
IPOレギュラー | 1倍 | ゴールド、シルバー以外 |
ただし、委託幹事のときはこのカテゴリー制は利用されません。そして、楽天証券のIPOの大半は、委託幹事による取り扱いです。
つまり、IPOに申し込むときに、このカテゴリー制をあまり意識する必要はありません。取引実績が少ない人でも、積極的にIPOに申し込むべきです。
実際管理人も、楽天証券での取引実績はあまりないのですが、気にせずIPOに申し込んでいます。
楽天証券は、二段階のIPO申込み方式
一般的にIPOは、ブックビルディング(需要申告)期間に申し込みをして、抽選結果を待ちます。
しかし、楽天証券は、ブックビルディング後の「購入期間」でもIPOの申し込みが必要です。
つまり、同じIPOに二回申し込まなければなりませんので、少し面倒です。
そのため、楽天証券でIPOを申し込まない人もいます。結果的に、ライバルが少なくなるので、当選に有利とも考えられます。
楽天証券は、IPOの資金をいつまでに入金すれば良いのか?
楽天証券では、IPOに申し込むために、ブックビルディング(需要申告)時と購入申込時に資金が必要です。
つまり、買付余力がないとIPOに申し込むことができませんので、ネット銀行などを利用して資金を入れておく必要があります。
楽天証券は、IPO購入申込時に資金拘束される
楽天証券は、IPO購入申込時に資金拘束がされ、買付余力から資金が差し引かれます。
そのため、購入申込時に複数のIPO銘柄があるとき、それぞれ資金が必要になります。つまり、楽天証券からは、同一資金で複数のIPOの抽選は受けられません。
例えば、IPO銘柄A30万円とIPO銘柄B25万円を同じ時期に購入申込をするとき、両方申し込むためには55万円の資金が必要となります。
楽天証券は、IPO当選後のキャンセルができない
楽天証券は、IPOを二段階の申し込みにしているため、IPO当選後のキャンセルはできません。
そのため、事前に銘柄分析をしっかり行い、自信を持ってIPOに申し込む必要があります。
一方、銘柄分析が途中だったり、話題性など様子を見たいときは、当選のキャンセルが可能な証券会社から申し込むのも一つの手だと言えます。
楽天証券からIPOが複数当選することはあるのか?
IPOの申し込み株数を100株ではなく、数百株で申し込むとIPOが複数当選するのか気になる人も多いと思います。
管理人が公式サイトを見て調べたときは、「IPO複数当選」についての記載が見当たらなかったので、念のため問合せをして回答を頂きました。
質問1:IPOの申し込み株数を増やした方が、IPOに当選しやすくなりますか?
質問2:1つのIPO銘柄で一人が複数口当選することはありますか?
上の画像にあるとおりの回答を頂きました。管理人の質問の仕方が悪かったせいか、残念ながらIPO複数当選に関しては、解釈が難しい回答を頂きました。
ここで、楽天証券では、IPOが複数当選するかどうかは分かりません。しかし、申込株数を増やした方がIPOに当選しやすくなるのは事実です。
そのため、資金に余裕があるときは、楽天証券からのIPO申込株数を増やしましょう。
楽天証券は、IPOの委託幹事になることがある
楽天証券は、ときどきIPOの委託幹事になることがあります。
委託幹事とは、IPO募集要項が書かれた目論見書(もくろみしょ)には記載されていませんが、主幹事証券や幹事証券からIPOの販売を委託された裏幹事のことです。
通常、主幹事や幹事になった証券会社からしかIPOの申し込みはできません。しかし、委託幹事を任された証券会社からもIPOに応募をすることができます。
また、委託幹事は、申し込みライバルが少ないため、IPO当選に有利とも考えられます。
このように、委託幹事は正式に発表されないため、複数の証券会社からIPOの申し込みをするとき、けっこう見落としがちです。
このとき、委託幹事の証券会社からも忘れずにIPOに申し込めば、抽選の機会を増やすことができます。
楽天証券からIPOは補欠当選するのか?
楽天証券からIPOが補欠当選するのか気になる人も多いと思います。
ここで、楽天証券の公式サイトによれば、IPOの補欠当選の記述はありません。
上の画像にあるように、念のため問い合わせをしたら、やはり補欠当選はないと言う回答を頂きました。
おそらく、IPOの抽選結果が上場日近くに出るため、繰上抽選をする日程の余裕がないからだと思います。
楽天証券のIPOのメール通知
管理人が公式サイトを見て調べたときは、「IPOのメール通知」についての記載が見当たらなかったので、念のため問合せをして回答を頂きました。
質問3:新しいIPOの取り扱いが決まったとき、「IPOお知らせメール」などのメール通知サービスはありますか?
質問4:IPOの抽選結果が出た後、抽選結果をお知らせするメール通知サービスはありますか?
質問3と4は、それぞれ回答3と4に対応しています。
回答3:恐れ入りますが、IPOの取扱い開始時のメールでのお知らせ等はございません。何卒ご了承ください。
回答4:抽選結果につきましても、メールでのご案内はございません。
つまり、残念ながら楽天証券でIPOのメール通知サービスは、いまのところありません。
これは、人によっては、少し不便に感じるかもしれません。しかし、楽天証券は、申込株数で当選しやすくなる数少ない証券会社です。IPOのメール通知サービスがなくても、十分利用できます。
また、管理人は、手帳やパソコンのメモ帳などでIPOのスケジュールを管理しているので、特に不便に感じたことはありません。
楽天証券の口座開設の費用や口座管理料は無料
楽天証券の口座開設の費用、口座管理料はどちらも無料です。仮にあまり使わなくなったとしても、口座維持手数料はかからないので心配いりません。
できるだけ多くの証券口座を開設して、IPOの抽選機会を増やしましょう。楽天証券の口座は、公式サイトから開設できます。
楽天証券は、未成年口座からIPO投資ができるが必要ない
楽天証券では、子供が未成年であっても口座を開設でき、別口座としてIPOに応募をすることができます。
しかし、楽天証券では、1人1票ではなく「申込株数」に応じてIPOの抽選がされます。これは、未成年口座を使わなくても抽選回数を増やすことが可能です。
つまり、IPO投資のために未成年口座を作らなくても良いのです。