あなたは、IPOの委託幹事が期待される証券会社がどこかをご存知でしょうか?
委託幹事とは、IPO募集要項が書かれた目論見書(もくろみしょ)には記載されていませんが、主幹事証券や幹事証券からIPOの販売を委託された裏幹事のことです。
このとき、見落としがちな委託幹事の証券会社からもIPOに申し込めば、抽選の機会を増やすことができます。当然、IPO抽選の機会が多い方が当選しやすいと言えます。
しかし、どこの証券会社が委託幹事になることが多いのかを知らない人も多いと思います。
そこでこのページでは、IPOの委託幹事が期待される証券会社がどこかをお伝えします。
目次
IPOの委託幹事が期待される証券会社
証券会社 | IPO取扱実績 | ネット配分(抽選方法) | IPO抽選ルール |
マネックス証券 | 多い | 100%(1人1票) | 詳細 |
岡三オンライン証券 | 多い | 100%(1人1票) | 詳細 |
カブドットコム証券 | やや少ない | ほぼ100%(1人1票) | 詳細 |
松井証券 | やや少ない | 70%(1人1票) | 詳細 |
ライブスター証券 | 少ない | 100%(1人1票) | 詳細 |
むさし証券 | 少ない | 10%(1人1票) | 詳細 |
DMM.com証券 | 少ない | 100%(1人1票) | 詳細 |
楽天証券 | 少ない | 100%(1人1票など) | 詳細 |
GMOクリック証券 | とても少ない | 100%(1人1票) | 詳細 |
安藤証券 | とても少ない | 10%(1人1票) | ー |
IPOの委託幹事が期待される証券会社は、上記の表のとおりです。
委託幹事は、申し込みライバルが少ないため、IPO当選に有利とも考えられます。
また、IPOにはなかなか当たらないため、主幹事や幹事実績の多い大手証券だけでなく、委託幹事がある証券会社からの応募もしておきましょう。
特に、岡三オンライン証券、松井証券、ライブスター証券、むさし証券、DMM.com証券は、委託幹事が期待でき、しかもIPOに申し込むときに事前入金がいらないので、口座開設を早めにしておきましょう。
以下に各証券会社ごとに、IPO抽選ルールや特徴をお伝えしますので参考にしてください。
委託幹事が期待でき、IPOの申込前受金が不要な証券会社
IPOの資金不足に悩んでいる方は、以下の5つの証券口座を早めに開設しておくべきです。
なぜなら、IPOに申し込むときに事前入金不要で、当選後に資金を入金すればよいからです。つまり、資金が少なくても、以下の証券会社を使えば、IPOの抽選機会を増やすことができます。
岡三オンライン証券
グループ会社の岡三証券が幹事のとき、委託販売が期待される証券会社
【岡三オンライン証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績が多いネット証券
・口座数は少なく、ライバルも少なく穴場
・ネット配分が100%(1人1票)
・IPOの抽選をステージ別に行っているが、優遇対象者は少ないと思われる
・IPO申込の事前入金が不要
・グループ会社の「岡三証券」が主幹事のときに、IPOが多く回ってきてチャンス
岡三オンライン証券は、IPOの取り扱いが多いです。また、ライバルの数が少ないため、穴場な証券会社です。
岡三オンライン証券からIPOに当選するコツは、抽選資金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPOの抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
47社 (52%) | 20万人 | 100%(1人1票など) | 〇 | 〇 | 〇 |
松井証券
IPOの申し込み方法が改善された証券会社
【松井証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績は、やや少ない
・ネット配分は約70%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要に変更!
松井証券は、IPOの取り扱いはやや少ないです。しかし、IPOのネット配分が多く、申込方法も改善されたので、意外と狙い目の証券会社です。
松井証券からIPOに当選するコツは、抽選資金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPOの抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
9社 (10%) | 150万人 | 70%(1人1票の完全抽選) | 〇 | 〇 | 〇 |
ライブスター証券
2017年にIPOに新規参入した期待の証券会社
【ライブスター証券のIPO抽選のポイント!】
・2017年にIPOに新規参入
・IPOの取扱実績はまだ少ない
・口座数は少なく、ライバルも少なく穴場
・ネット配分は100%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要
・2018年12月から、「IPO専用申込画面」の申込方法に変わりました!
ライブスター証券は、IPOの取り扱いはまだ少ないです。しかし、ライバルの数も少ないので、今後のIPOの取り扱いを期待して、口座を開設しておくべきです。
ライブスター証券からIPOに当選するコツは、申し込みの前受金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
4社 (4%) | 少ない | 100%(1人1票の完全抽選) | 〇 | × | 〇 |
むさし証券
IPO申し込み時に前受金が不要、少額投資家に心強い証券会社
【むさし証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績は少なめ
・口座数は少なく、ライバルも少なく穴場
・ネット配分が10%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要
むさし証券は、IPOの取り扱いが少なめですが、ライバル数もそこまで多くはないと考えられます。そのため、IPO投資では、押さえておきたい証券会社です。
むさし証券からIPOに当選するコツは、抽選資金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
12社 (13%) | 少ない | 10%(1人1票の完全抽選) | 〇 | × | × |
DMM.com証券(DMM株)
2019年にIPOに新規参入した期待のネット会社
DMM株からついにIPOが申し込めるようになりました!
【DMM株のIPO抽選のポイント!】
・2019年にIPOに新規参入
・IPOの取扱実績はまだ少ない
・ネット配分は100%(1人1票)
・IPO申込の事前入金が不要
・DMM株にIPOが割り当てられなかった場合、抽選は行われない
DMM.com証券は、IPOの取り扱いはまだ少ないです。しかし、今後のIPOの取り扱いを期待して、口座を開設しておくべきです。
DMM.com証券からIPOに当選するコツは、申し込みの前受金が不要なのを利用して、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
0社 | 70万人 | 100%(1人1票) | 〇 | 〇 | 〇 |
IPOの委託幹事で狙い目の証券会社
IPOの委託幹事で狙い目の証券会社を4つお伝えします。
カブドットコム証券
三菱UFJグループで、IPOをシステム抽選で配分する証券会社
【カブドットコム証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績はやや多い
・口座数は少なめで、ライバルも少なめ
・ネット配分は、ほぼ100%
・IPOをシステム抽選
→資金量に関係なく、すべての投資家に公平な抽選方式
カブドットコム証券は、IPOの取り扱いはやや多く、ライバル数もそこまで多くありません。
カブドットコム証券からIPOに当選するコツは、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
23社 (26%) | 111万人 | ほぼ100%(1人1票) | 〇 | 〇 | 〇 |
マネックス証券
特に初心者がIPO投資をするなら必須の証券会社
【マネックス証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績が豊富なネット証券
・ネット配分は100%
・IPOの抽選は、応募株数に関係なく1人1票
→資金量に関係なく、すべての投資家に公平な抽選方式
マネックス証券は、抽選のライバル数はやや多いです。しかし、IPOの取り扱いが豊富にあり、1人1票の完全抽選方式で公平であるため、特に初心者にはIPO投資に必須の証券会社です。
マネックス証券からIPOに当選するコツは、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
50社 (56%) | 180万人 | 100%(1人1票の完全抽選) | 〇 | 〇 | 〇 |
GMOクリック証券
GMOグループが上場するとき、IPO当選のチャンスが大きい証券会社
【GMOクリック証券のIPO抽選のポイント!】
・IPOの取扱実績はとても少ない
・口座数は少なく、ライバルも少なく穴場
・ネット配分が100%(1人1票)
・GMOグループの会社が上場するときに、IPO当選のチャンスが大きい
GMOクリック証券は、IPOの取り扱いはとても少ないです。一方、ライバルの数も少なく、ネット配分が多いのが特徴です。
ここで、IPO発表後に口座を開設しようとすると、混雑で口座開設に遅れが生じて、IPOに申し込めない可能性も考えられます。抽選機会を逃さないために、IPOの発表がある前に先に口座を開設しておきましょう。
GMOクリック証券からIPOに当選するコツは、特にGMOグループ上場のIPO申し込み忘れをしないこと、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
1社 (1%) | 37万人 | 100%(1人1票の完全抽選) | 〇 | 〇 | 〇 |
楽天証券
【楽天証券のIPO抽選のポイント!】
・IPOの取扱実績は少なめ
・ネット配分が100%
・IPOの申込株数に応じた抽選
→資金が多い人ほど申込株数が増えるため当選に有利
・IPOの抽選を「取引実績によるカテゴリー制」で行っているが、優遇対象者は少ないはず
ただし、委託幹事のときは、「取引実績によるカテゴリー制」で抽選はされず、完全平等抽選になります。
楽天証券は、IPOの取り扱いは少なめで、ライバルの数は多いです。しかし、ネット配分しかなく、申込株数に応じて抽選が行われるため、資金が多い人にとっては狙い目の証券会社と言えます。
楽天証券からIPOに当選するコツは、取引実績など気にせず申込株数を増やしてIPOに申し込むこと、委託幹事のときもIPOに申し込むことです。
2018年IPO取扱実績 | 口座数 | ネット配分(抽選方法) | NISA | 未成年 | ジュニアNISA |
11社 (12%) | 320万人 | 100%(申込株数など) | × | 〇 | × |