ラクスル株式会社は、「ラクスル」と「ハコベル」の2つを事業の柱にしています。
ラクスルとは、印刷および集客支援のシェアリングプラットフォームを提供することです。また、ハコベルとは、物流のシェアリングプラットフォームを提供することです。
目次
「ラクスル」のIPO情報まとめ
上場日 | 銘柄名 | 評価 | 上場市場 | 申込期間 | 公募価格 | 初値 | 主幹事 |
5/31 | ラクスル | 1 | マザーズ | 5/16 ~22 |
1,500円 | 1,645円 | 大和など |
「評価」による管理人のIPO申込姿勢は以下のとおりです。
5:熱望、4:全力、3:積極、2:悩ましい、1:不参加
※証券会社によって、申込期間が早く終わるところもあるので、早めに申し込みをしましょう。
「ラクスル」のIPO初値予想(管理人の独自予想)
想定価格1,400円である「ラクスル」のIPO初値は、1,300円~1,450円と予想します。公募割れの可能性が高いと判断しましたので、今回はIPOの抽選参加を見送ります。
管理人は、次の6つの要因をもとに初値予想をしています。
①上場市場
ラクスルは、今回、新興市場の「マザーズ」に上場します。上場市場は問題ありませんが、それ以外の条件が悪すぎます。
②IPOの当選本数、上場規模
ラクスルのIPO当選数は、125,920本ですので、当たりやすいです。
一方、想定価格は1,400円と平均より少し低めです。
つまり、当選本数がかなり多く、想定価格はやや低いですが、上場規模はかなり大きくなります。管理人の経験上、当選本数が10万本を超える規模が大きなIPOは、公募割れをして損をすることが多いです。
直近のIPOで言うと、当選本数が10万本を超えた「信和」と「キュービーネットホールディングス」は、公募割れをしています。
しかも、2018年のIPOで公募割れをしたのは、今のところ上記の2社だけです。
③事業内容(強みや独自性、新規性)
ラクスル株式会社は、「ラクスル」と「ハコベル」の2つを事業の柱にしています。
ラクスルでは、インターネットで名刺やチラシ、ポスターなどの印刷物を販売しています。また、ハコベルでは、インターネット上で運送会社のドライバーと荷物を送りたい客をマッチングさせています。
つまり、印刷、物流など古くからある産業に対して、インターネットを使って小口の「売り手」と「買い手」をつなげようとしています。
事業内容的には、多少面白そうですが、将来的にどこまで伸びるかは未知数です。
特に、上の目論見書によると、ハコベルでは「ドライバーの空いた時間を活用」とありますが、これは理想論のような気がします。
なぜなら、昨今ではドライバー不足のため、従業員の待遇改善や荷物の送料を上げているので、そんな時間はないはずです。
しかも、ヤマト運輸や日本郵便などの業界大手では、既に同様の「集荷サービス」があります。
そのため、わざわざハコベルを使う意味は薄いかと思います。まあ、荷物を送るのがすごい安いなら使うかもしれませんが、正直微妙です。
このように事業内容を見ても、IPOで人気化して初値があがるとは考えにくいです。
④直近の企業業績
ラクスルの売上は、右肩上がりで伸びています。
一方、当期純利益では黒字を出したことがありません。直近では、赤字の額を大幅に減らしてはいますが、正直不安が残ります。
このように、企業財務を見ても、ラクスルを買おうとする投資家は少ないと思います。
⑤ロックアップ契約
株価の下落を防ぐために、既存株主からの売り出しを一時的にさせないロックアップ契約は、多くの株主に180日間でかかってるので問題ないかと思います。
一方、ベンチャー企業が大株主であり、株の大部分を保有していますので、180日を過ぎたら順次売りに出されることも予想されます。つまり、このIPOの長期保有はおすすめしません。
⑥外的要因
直近の株式市場の影響を多少受けることになるかと思います。現時点では、どちらに影響するかまだわかりません。
一方、IPO相場は、けっこう好調が続いています。そのため、多少微妙な銘柄でも、初値が上昇しやすい環境と言えます。
しかし、この銘柄に関しては、それでも公募割れの可能性が高いかと思います。
「ラクスル」のIPO初値予想(みんなの意見、アンケート)
ラクスルのIPO初値予想は?
- 公募価格の1.0~1.5倍 (61%, 23 Votes)
- 公募割れ (37%, 14 Votes)
- 公募価格の3倍以上 (3%, 1 Votes)
- 公募価格の1.5~2.0倍 (0%, 0 Votes)
- 公募価格の2.0~2.5倍 (0%, 0 Votes)
- 公募価格の2.5~3.0倍 (0%, 0 Votes)
Total Voters: 38
良ければ、ラクスルのIPO初値予想に投票願います。選択肢にチェックを入れて、「Vote」のクリックで投票でき、みんなの投票結果が表示されます。
初値がつく前に意見が知りたいので、投票期限は上場日5月31日の9時までとします。
「ラクスル」のIPO幹事証券
IPO主幹事証券(共同)
大和証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
みずほ証券
IPO幹事証券
SMBC日興証券 ←オススメ
カブドットコム証券(委託決定!)
どこの証券会社から「ラクスル」に申し込むべきか?
管理人は、IPOチャレンジポイントを貯めるために、SBI証券からだけ申し込みをします。
今回のIPOは、条件的にかなり厳しいですので、公募割れの可能性が高いです。損を少しでもしたくない人は、抽選参加を見送ったほうが良いかと思います。
ここで、もっと儲かるIPOに申し込むために、先にSBI証券、SMBC日興証券、カブドットコム証券、マネックス証券の口座を開設しておくことをオススメします。
これらの証券会社は、IPOの取扱実績が多いですので、将来的に儲かるIPOを取り扱うことも十分に期待できます。
特に、例年6月はIPOの上場が10社程度はあります。IPOの申し込みが少ないこの時期を利用して、証券口座を増やしておきましょう。