あなたは、IPOに使える資金が多いとき、どこの証券会社を利用するべきかをご存知でしょうか?
IPO(Initial Public Offering)とは、企業が株式市場に新規に上場することです。投資家は、上場した株を自由に売買できるようになります。上場するときに新しく株式市場に売り出される株を「新規公開株」といいます。
IPO投資は、初心者でも簡単にできて、勝率が高いというメリットがあります。しかし、人気があるため、IPOを買うときに抽選になり、当選しにくいという問題点もあります。
ここで、IPO投資で使える資金量によって、利用するべき証券会社は変わると考えています。なぜなら、証券会社によってIPOの抽選方法が異なるからです。
そこでこのページでは、IPOに使える資金が多いとき、どこの証券会社を利用するべきかをお伝えします。
目次
資金が多い人はSBI証券と楽天証券を利用するべき
IPO投資をするとき、証券会社のIPOの抽選方法に着目する必要があります。
マネックス証券やカブドットコム証券などは、完全な平等抽選を取ります。つまり、システムにより1人1票でIPOの抽選を行います。IPOの申込株数に関係なく、抽選回数は1回となります。
一方、SBI証券や楽天証券は、IPOの申込株数が多ければ多いほど、抽選回数が増えます。
例えば、同じ銘柄でも、100株の申込みであれば抽選回数は1回ですが、300株を申し込めば抽選回数は3回になります。当然、抽選回数が多い方が当選しやすくなります。
そのため、IPO投資に使える資金が多い人にとっては、SBI証券や楽天証券から申し込みをたくさんする方が当選に有利になります。
ただし、楽天証券の場合、銘柄によっては、一口しか応募ができないときがあります。
私も、SBI証券や楽天証券からIPOに応募をするときは、できるだけ多くの申し込みをします。
特に、SBI証券が主幹事証券会社のときは、IPOに使える資金をすべてつぎ込みます。
なぜなら、主幹事証券会社(1社)にIPOは約8割~9割ほど割り当てられるため、当選のチャンスが大きいからです。そのため、可能な限り口座に資金を入れて、IPOの申込株数を増やすようにしています。
このように、SBI証券や楽天証券は、IPOの申込株数に応じて抽選がされるため、使える資金が多いとより当選しやすくなります。
管理人ならどのようにIPOを買うか?
使える資金が多いとき、管理人ならどのようにIPOを買うかを具体例を挙げてお伝えします。
ここで、IPO投資に使える資金は140万円、IPOの1口が20万円、応募できる証券会社は、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、岩井コスモ証券、丸三証券だと仮定します。
また、応募するIPOは同一銘柄であり、いずれも平幹事証券会社だと仮定します。補足ですが、マネックス証券、岩井コスモ証券、丸三証券は、1人1票の抽選方法です。
IPO投資で考えられる選択肢としては、次の3つに大別できます。
1.SBI証券から140万円(7口)を応募をする
2.楽天証券から140万円(7口)を応募をする
3.SBI証券から40万円(2口)、マネックス証券から20万円、楽天証券から40万円(2口)、岩井コスモ証券から20万円、丸三証券から20万円を応募する
どの選択肢を選んでも、応募本数は7口になりますので、当選のしやすさは変わらないと感じるかもしれません。あなたなら、どの選択肢を選びますか?
私なら、選択肢3を選びます。なぜなら、銘柄によって当たりやすい証券会社は違うと考えられ、応募する証券会社を分散させておきたいからです。
つまり、応募者数が少ない証券会社から応募をしておけば、当たったかもしれません。そうなるのが嫌なので、多くの証券会社から応募をするようにしています。
実際、岩井コスモ証券と丸三証券は、ネット配分は少ないですが、他の証券会社より口座数(ライバル)が少ないので、狙い目だと感じています。
ただし、SBI証券が主幹事のときは、IPOの当選本数が多くなるので、使える資金をすべてつぎ込みます。
まとめ
このページでは、IPOに使える資金が多いとき、どこの証券会社を利用するべきかをお伝えしました。もう一度、おさらいをしますと以下のとおりです。
・使える資金が多い人は、抽選回数が増えるSBI証券と楽天証券を利用しよう。特にSBI証券が主幹事のときは、資金を集めてIPOの申込株数を増やそう。
・使える資金が多い人は、抽選機会を増やすために、多くの証券会社からIPOの応募をしよう
私も、上記の内容に注意してIPO投資を積極的に行っています。資金が多いときのIPOの買い方の参考になったら幸いです。