あなたは、IPOの上場日が多い月、少ない月がいつかをご存知でしょうか?
結論から言うと、年によって多少は変わりますが、IPO上場が多い月は12月、3月、9月、6月です。また、IPOの上場日が少ない月は、5月、1月、2月、11月、8月となる年が多いです。
このように、IPOの上場は多い月と少ない月が存在します。つまり、IPOの募集が少ないときにやる気になっても仕方ありませんし、逆にたくさん勝負をする時期も存在します。
つまり、IPOの上場日を把握して、メリハリをつけてIPO投資をすることが当選への近道です。
そこでこのページでは、IPOの上場日が多い月、少ない月がいつかをデータをもとに詳しくお伝えします。
目次
2018年に上場したIPOを月ごとに集計
当サイトの「2018年に上場予定のIPO銘柄一覧」のページから、2018年に上場した90件のIPOを月ごとに集計しています。なお、上場が中止となった場合は、件数に入れてません。
IPOの上場が多い月(IPOラッシュの時期)
上場日 | IPO件数(年間90件) | 年間のIPO件数の割合 | 備考 |
12月 | 19件 | 約21% | 1件上場中止 |
3月 | 14件 | 約16% | – |
9月 | 12件 | 約13% | 1件上場中止 |
6月 | 11件 | 約12% | 2件上場中止 |
12月、3月、9月、6月は、IPO上場の企業が多いことがわかります。
IPOの上場がやや多い月
上場日 | IPO件数(年間90件) | 年間のIPO件数の割合 | 備考 |
7月 | 9件 | 約10% | – |
10月 | 9件 | 約10% | – |
4月 | 8件 | 約9% | – |
7月、10月、4月は、IPO上場がやや多いです。
IPOの上場日が少ない月(IPOの閑散期)
上場日 | IPO件数(年間90件) | 年間のIPO件数の割合 | 備考 |
1月 | 0件 | 0% | – |
5月 | 1件 | 約1% | – |
2月 | 2件 | 約2% | 1件上場中止 |
11月 | 2件 | 約2% | – |
8月 | 3件 | 約3% | – |
1月、5月、2月、11月、8月は、IPO上場の企業が少ないです。
IPOの上場月にかたよりがでる理由
IPO上場に関して、だいたい毎年、上の表のような傾向が見られます。
このとき、IPOの上場月にかたよりがでる理由が気になる人もいるはずです。その理由は、主に「決算の時期」が関係しているからです。
通常、IPOの上場審査には、数ヶ月かかります。また、上場審査のときには直近の決算が見られますので、最新の決算が出る前に上場した方が、より早く上場できるのです。
つまり、上場するのに良いタイミングのときは、多くの企業が上場をしようとします。結果的に、IPOの上場月にかたよりが出るのです。
企業の上場までに、IPO投資家が準備すべきこと
IPOの上場日が多い12月、3月、9月、6月は勝負の月であると言えます。
実際には、上場日の10日前くらいにIPOの需要申告が締め切られますので、その少し前から申し込みが忙しくなります。
ここで、IPOに当選するためには、できるだけIPO抽選機会を増やすことが重要です。そのためには、複数の証券会社から、できるだけ多くのIPOに応募をする必要があります。
当サイト内の「IPO投資に必要な証券会社」に、IPO取り扱いの多い証券会社をまとめていますので、良ければ参考にしてください。
補足ですが、IPOの申し込みが忙しくなる前に、証券口座は開設しておいた方が良いです。
なぜなら、口座開設に時間がかかると、狙っていたIPO申し込みに間に合わないこともあるからです。早めに口座を開設しておくと、IPO抽選機会を逃せずに済むかと思います。
(ご参考)2015年8月〜2016年7月までに上場したIPOを集計
もう少し過去に上場したIPOのうち、「上場が多かった月」と「少なかった月」をお伝えします。
IPOの上場日が多い月(IPOラッシュの時期)
上場日 | IPO件数(年間88件) | 年間のIPO件数の割合 | 年間イベント |
3月 | 22件 | 約25% | 年度末、決算、株主優待 |
12月 | 18件 | 約20% | 年末、クリスマス、第3四半期決算 |
6月 | 12件 | 約14% | 第1四半期決算、株主総会 |
2016年7月に上場した無料対話アプリを運営する「LINE」を始点にして遡り、過去1年間のIPO88件をまとめた結果、IPOの上場日が多い月は、3月、12月、6月になりました。
補足ですが、IPO投資の全成績は、88戦73勝13敗2分となっています。また、この期間において、勝率は8割を超え、初値売り利益の平均は約14万円となりました。
ここで、IPOの上場日が多い月ベスト3を合わせると、年間のIPO件数の約6割あることが分かると思います。
IPOの上場日が少ない月(IPOの閑散期)
上場日 | IPO件数(年間88件) | 年間のIPO件数の割合 | 年間イベント |
5月 | 0件 | 0% | ゴールデンウィーク |
1月 | 0件 | 0% | 年始、お正月 |
2月 | 1件 | 約1% | 節分、バレンタインデー |
同様に、2016年7月に上場した無料対話アプリを運営する「LINE」を始点にして遡り、過去1年間のIPO88件をまとめた結果、IPOの上場日が少ない月は、5月、1月、2月になりました。
ここで、IPOの上場日が少ない月ベスト3を合わせても、年間のIPO件数の約1%しかないことが分かると思います。
まとめ
このページでは、IPOの上場日が多い月、少ない月がいつかをお伝えしました。もう一度、おさらいをしますと以下のとおりです。
・IPOの上場日が多い月は、12月、3月、9月、6月である。そのため、これらの月の2週間前くらいからIPOの申し込みが忙しくなる。
・IPOの上場日が少ない月は、5月、1月、2月、11月、8月である。
このように、IPOの上場月にはけっこう偏りがあります。年によって多少は変わりますが、このような傾向があるのです。
このページを読んで、IPOの上場日が多い月、少ない月がいつかの参考になったら幸いです。