あなたは、株主優待の内容と取得時の注意点をご存知でしょうか?
株主優待とは、条件を満たした株主に対して、企業が感謝の意味を込めてモノやサービス券を贈ることを言います。
株主優待には、自社商品の詰め合わせ、割引きチケット、食事券、お米、金券(クオカード、商品券、図書カードなど)などがあり、企業によって優待内容が異なります。なかには、10万円以下で買える優待利回りの高い銘柄も存在します。
このように魅力的な株主優待ですが、株主になればいつでももらえるわけではありません。株主でいる時期を間違えてしまうと、せっかく株を保有していても株主優待がもらえないことになります。
そこでこのページでは、株主優待の内容と取得時の注意点を管理人の体験談を交えてお伝えします。
目次
株主優待の内容
株主優待は、企業の自社商品・サービスに関連した内容であることが多いです。しかし、中には本業とは関係がないものを株主優待としている企業もあります。
例えば、優待内容を金券(クオカード、商品券、図書カードなど)やお米にしている企業がそうです。
株主優待にはさまざまなものがありますが、代表的なカテゴリーは以下になります。
食事券や食品(飲料品)
飲食業界や食品会社では、食事券や食品(飲料品)を株主優待にすることが多いです。
食事券や食品(飲料品)であれば、もらっても多くの人が嬉しいかと思います。
余談ですが、管理人はお菓子が大好きなので、お菓子の詰め合わせを優待内容にしている企業に目が行きがちです。
鉄道・航空割引券
鉄道会社や航空会社は、運賃・料金の割引券や割引チケットを株主優待にしていることが多いです。旅行や帰省などの移動をお得にするために、優待として狙ってみてはどうでしょうか?
日用品の買い物割引券
ドラッグストアを展開している会社では、日用品の買い物割引券などを株主優待にしています。普段よく使う日用品を安く買えるようになるので、優待内容の中でも実用的だと思います。
家電割引券
家電量販店を展開している会社では、家電の買い物割引券などを株主優待にしています。家電を買い替える時に、割引券を使って少し良い家電を買ってみるのも良いかもしれません。
ファッション・アパレルの買い物割引券
ファッションやアパレルを展開している会社では、ショップの買い物割引券などを株主優待にしています。普段よく行くお店の割引券をGETすることで、お得にオシャレができるようになります。
金券(クオカード、商品券、図書カードなど)やお米
法人向けの取引を主にしている会社では、金券(クオカード、商品券、図書カードなど)やお米を株主優待にすることが多いです。
なぜなら、自社の専門的な商品やサービスを株主優待にしても、個人が使うことはなく、正直需要がないからだと思います。
このとき、多くの人が使える金券(クオカード、商品券、図書カードなど)やお米を株主優待にしてくれることに、管理人は企業の配慮を感じます。
株主優待を取得するための準備
1.証券口座の開設
株主優待をもらうためには、企業の株式を一定期間、一定株数保有する必要があります。
企業の株式は、証券会社を通じて売買されます。
つまり、株主優待をGETするためには、証券口座の開設が必要です。
2.株主優待をもらうための資金の確保(30万円前後)
株主優待をもうらうためには、企業の株式を一定数保有する必要があります。具体的には、最低100株以上保有する必要があり、株数が増えるごとに優待内容も豪華になる傾向があります。
企業にもよりますが、30万円ほどの資金があれば多くの銘柄で株主優待をGETすることができます。
もちろん、中には10万円以下で買える銘柄もありますし、50万円以上で買える銘柄も存在します。
3.株主優待がもらえる時期の確認
3月と9月に株式を保有していた株主に対して、株主優待を送る企業が多いです。しかし、それ以外の月でも、株主優待を送る企業はありますので、時期の確認が必要です。
また、株主優待を取得するためには、企業の株式を一定期間保有して株主でいる必要があります。
具体的には、権利確定日に株主名簿に名前が載っている必要があります。
権利確定日とは、株主優待や配当などの株主としての権利が確定する日です。間違えやすいのですが、株主としての権利を確定させるためには、権利付最終日に株を保有している必要があります。
権利付最終日は、権利確定日の3営業日前の日付です。つまり、この日までに株式を保有しなければ、株主優待をGETすることができません。
権利落ち日とは、権利付最終日の翌営業日です。この日に株を買い入れても、株主優待はもらえません。
一方、権利落ち日以降であれば、保有していた株式を売却しても株主優待をGETすることができます。
ここで、GETした株主優待は、もらえる権利が確定してから約3ヶ月後に届きます。手元に届くまで少し時間がかかるのは、準備などがあるからです。
株主優待取得時の注意点
1.権利落ち日以降の株価の下落に注意
株主優待取得後、株式を売却するときに注意点があります。
それは、株主優待取得の権利がしばらくなくなるため、権利落ち日以降には株価が下落する傾向があることです。
つまり、株主優待取得後すぐに保有株式を売却すると、獲得した優待内容以上の損をしてしまうこともあります。
このとき対策としては、株主優待のために保有した銘柄であってもすぐに売却をしないことです。少しの期間株を保有して、株価が回復したら売却をするのです。
管理人は、以下の式を満たすときに、保有株を売却しています。
配当金+株主優待の内容 > 売買手数料+保有銘柄の含み損
また、別の方法として、つなぎ売りを実施することで、権利落ち日以降の株価の下落を気にしなくて済みます。
(ご参考) SBI証券のつなぎ売り(クロス取引)をして株主優待をお得にGETしました!
どちらにしても、管理人は、損を避けて株主優待をお得にGETするべきだと考えています。
2.複数の証券会社から株式を買っても、株主優待は複数もらえないこと
ここで、複数の証券会社から株式を買うと、株主優待が複数もらえるのか疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、もらえる株主優待は複数にはなりません。
なぜなら、株式の購入者が同じであれば、合算した保有株数で優待内容が決められるからです。つまり、A社で100株・B社で100株買おうが、A社で200株買った場合と保有株数は同じのため、優待内容も同じになります。
もし、株主優待を複数GETしたい場合、家族に協力してもらい新たに証券口座を開設すれば可能です。なぜなら、購入者の名義が異なるため、保有株式が合算されることはないからです。
一般的に、最少購入株数100株のときが、優待利回りが最も高くなります。そのため、使える資金が多い場合、家族に協力してもらう方がお得に株主優待をGETできます。
株主優待をGETしたときの管理人の体験談
株主優待には魅力的なものが多く、どのような優待を狙うべきか悩む人もいるかと思います。そのため、とりあえず優待利回りの高さを基準にして銘柄を探すかもしれません。
しかし、管理人は、株主優待を狙うときに、優待利回りだけでなく利用するかも考えて銘柄探しをするべきだと考えています。
なぜなら、優待利回りが良くても使う機会がなければ意味がないからです。
管理人は、以前、優待利回りが高いことで有名な「レオパレス21」の銘柄を10万円以下で取得し、優待内容として自社ホテルの宿泊割引券をGETしました。
しかし、結局、ホテルの宿泊割引券は使うことがなく、GETした株主優待を有効に利用できませんでした。
この経験から、優待利回りの高さだけでなく、優待内容を利用するかどうかも考える必要があると感じました。
もし、どのような優待を狙えば良いか迷っている場合、普段よく行くお店や馴染みの企業の優待をGETしてみてはどうでしょうか?
また、オススメの株主優待などありましたら、教えていただけるととてもありがたいです。