IPOに当選しやすくなるために、IPOの買い方を悩んでいる人も多いと思います。
IPO(Initial Public Offering)とは、企業が株式市場に新規に上場することです。投資家は、上場した株を自由に売買できるようになります。上場するときに新しく株式市場に売り出される株を「新規公開株」といいます。
IPO投資は、初心者でも簡単にできて、勝率が高いというメリットがあります。
しかし、人気があるため、IPOは買うときに抽選になり、当選しにくいという問題点もあります。どうすればIPOを手に入れられるかを悩む人も多いはずです。
このとき、店頭とネットのどちらでIPOを買うべきかをご存知でしょうか? どちらでIPOを買うにもメリット・デメリットがあります。そのため、人によって買い方の正解が異なるかと思います。
そこでこのページでは、店頭とネットのどちらでIPOを買うべきかをお伝えします。
目次
店頭販売の特徴
店頭販売とは、店舗型証券(総合証券)がIPOを販売することです。
店舗型証券(総合証券)とは、野村證券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、みずほ証券などです。
店舗型証券(総合証券)は、主幹事証券になることが多いのが特徴です。主幹事証券とは、会社が新規上場する際に、IPOを取り仕切る証券会社のことです。
ここで、IPOは、主幹事証券となる証券会社(1社)に約8割~9割ほど割り当てられます。つまり、店舗型証券会社(総合証券)は、主幹事実績が多く、IPOの当選数が多いと言えます。
しかし、店舗型証券会社(総合証券)では、IPOの約8割~9割をお金持ちのお得意様に販売する慣習があります。つまり、当選数は多いのですが、その大半を得意客に渡すことになります。
もちろん、店舗型証券会社(総合証券)では、抽選配分も約1割~2割あり、誰にでも当選するチャンスはあります。しかし、その配分がとても少ないのです。
上記の事情があるため、店舗型証券会社(総合証券)を利用しても、一般の人はIPOを手に入れやすいわけではありません。
ネット販売の特徴
ネット販売とは、主にネット証券がIPOを販売することです。
ネット証券とは、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、カブドットコム証券、松井証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券などです。
ネット証券の場合、IPOの当選はシステムによって完全に抽選のため、誰でも平等に当選する機会があります。
ここで、IPOの投資資金が30万円ほどあれば、だいたいどの銘柄にも申し込みができます。私は、複数のネット証券に30万円ずつ入れておき、いつでもIPOに申し込めるようにしています。
私は、過去にネット証券から申し込んだIPOが当選したことがあります。
銘柄は、2015年12月に上場した、土地情報の提供やデザインアパートの企画、施工、賃貸管理を行う「インベスターズクラウド」です。SBI証券が主幹事証券のときであり、公開価格が1,870円、当選株数が100株でしたので、購入金額が18万7千円でした。
当選後に購入の意思表示を示し、数日後の上場日に初値で100株を売りました。このとき、初値は3,615円でしたので、約17万円の利益をあげることができました。
このように、ネット証券からでも、IPOに当選するチャンスは十分にあります。
一方、デメリットとして、店舗型証券(総合証券)と比較すると、ネット証券では主幹事実績が少ないのが挙げられます。
しかし、多くの証券会社からIPOの申し込みができるため、チャレンジ回数を多くすることができます。当選数が少ないのは、数を打つことでカバーできるのです。
そのため、私もIPOの募集がきたときは、同一銘柄を複数のネット証券から応募しています。
例えば、一つのIPOでも、SBI証券、楽天証券、マネックスなど複数の証券会社を活用することで抽選回数を増やすことができるのです。
このように、誰にでも平等に当選する機会があり、申し込み回数を増やせるのがネット証券の特徴です。
店頭販売とネット販売の比較
店頭販売(店舗型証券)とネット販売(ネット証券)のメリット・デメリットを表にすると、以下のとおりです。
メリット | デメリット | |
店頭販売(店舗型証券) | お金持ちの得意客であれば、IPOを手に入れやすい。 | 一般の人は、IPOを手に入れやすいわけではない。 |
ネット販売(ネット証券) | 誰にでも平等にIPOに当選する機会があり、複数のネット証券利用で申し込み回数を増やせる。 | 店頭販売と比較すると、IPOの販売数が少ない。 |
このように、店頭販売(店舗型証券)をメインで利用しても、お金持ちでないかぎりIPOを買いやすいわけではないのです。
管理人は、多くの証券会社があり、平等に抽選の機会があるネット販売(ネット証券)の利用をおすすめします。
当サイト内の「IPO引受に強いネット証券」では、IPO投資に必須なネット証券をまとめていますので、参考にしてください。
まとめ
このページでは、店頭とネットのどちらでIPOを買うべきかお伝えしました。もう一度、おさらいをしますと以下のとおりです。
1.店頭販売(店舗型証券)では、IPOの約8割~9割をお金持ちのお得意様に販売する慣習があるので、一般の人がIPOを買いやすいわけではない。
2.多くの証券会社があり、平等に抽選の機会があるネット販売(ネット証券)の利用をおすすめする。
私も、主にネット証券からIPO投資を積極的に行っています。
このページを読んで、店頭とネットのどちらでIPOを買うべきかの参考になったら幸いです。