【岡三証券のIPO抽選のポイント!】
・IPO取扱実績は、そこそこ多い
・ネット配分は約10%(1人1票)
・IPO当選後のキャンセルで、永久ペナルティがある
・同グループの「岡三オンライン証券」にIPOを委託販売することが多い
岡三証券は、IPOの取り扱いがそこそこ多く、ライバル数はやや少ないです。一方、ネット配分が少ないので、IPOにはなかなか当たりません。
そこで、IPOの申し込み前受金が不要な「岡三オンライン証券」と併せてIPOに応募することをオススメします。
岡三オンライン証券のIPOの抽選方法については、当サイト内の「岡三オンライン証券のIPO抽選方法やルール、IPO取扱実績、IPO当選のコツ」を参考にしてください。
岡三証券からネット申込でIPOに当選するコツは、良い銘柄であれば毎回IPO抽選に参加すること、特にIPO割当の多い主幹事のときは必ず申し込むことです。
表:岡三証券のIPO情報まとめ
2018年IPO取扱実績 | 48社 (53%) |
口座数 | 50万人 |
ネット配分(抽選方法) | 10%(1人1票) |
NISA | 〇 |
未成年 | × |
ジュニアNISA | × |
目次
岡三証券のIPO取扱実績
表:岡三証券の過去のIPO取扱実績
2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 | 2013年 | 2012年 |
48件 | 36件 | 30件 | 42件 | 30件 | 34件 | 不明 |
岡三証券は、IPOの取扱実績がやや多い方です。また、IPO主幹事になる年もたまにあります。
岡三証券のIPOの手数料は数千円かかる
表:岡三証券でIPOを売るときの手数料
約定金額 | 売買手数料(税抜き) |
10万円まで | 1,800円 |
20万円まで | 1,800円 |
30万円まで | 1,800円 |
50万円まで | 2,875円 |
100万円まで | 5,750円 |
岡三証券からIPOを買うときは、手数料が0円です。一方、IPOを売るときは、株の売買手数料(税抜き)がかかります。
岡三証券「オンライントレード」の株の売買手数料(税抜き)は、約定金額ごとに見ると表のとおりです。
つまり、岡三証券「オンライントレード」のIPOの手数料は、売るときに数千円はかかります。
これは、安い手数料とは言い難いです。しかし、IPO投資で数万円から数十万円の儲けが期待できることを考えると、数千円の手数料がかかることは、そこまで気にしなくて良いのです。
岡三証券は、ネット銀行での資金移動がとてもしにくい
表:岡三証券で即時入金が使えるネット銀行
提携ネット銀行 | 即時入金 |
ゆうちょ | × |
三菱UFJ | × |
三井住友 | × |
みずほ | × |
りそな | × |
ジャパンネット | × |
楽天 | × |
住信SBIネット | × |
セブン | × |
多くのIPOに申し込むために、資金移動の機会が増えますので、ネット銀行があると便利です。
しかし、岡三証券は、上の表のとおり、振込手数料無料の「即時入金サービス」が使えないので、ネット銀行を利用しての資金移動がとてもしにくいです。
つまり、入出金するときは、「インターネットから依頼する」か「提携ATMに行き、岡三カードを使う」のどちらかが必要です。
①インターネットから入出金を依頼する
インターネットを使って、証券口座に入金依頼をするためには、「INET自動精算の申込」が別途必要です。この手続きには、2、3週間かかります。
また、ネットから入金するときの手数料は、「お客様負担」になります。さらに、入金結果が買付余力に反映されるのは、早くても翌営業日になります。
一方、ネットから出金するときの手数料は、「証券会社負担」になります。入金同様、出金には2、3日かかります。
②提携ATMに行き、「岡三カード」から入出金をする
ゆうちょ銀行などの提携ATMで使える「岡三カード」を利用すると、入出金の手数料が無料になります。
また、入金後はすぐに買付余力に反映されます。出金したときも、すぐにATMから現金を受け取ることができます。
結果的には、提携ATMに行って「岡三カード」を利用した方が、入出金が早くて手数料も無料になりますので便利です。
このように、岡三証券では、ネット銀行を使用しての資金移動がとてもしにくいのです。これは、管理人が岡三証券からのIPO申し込みをあまり積極的になれない理由でもあります。
一方、同グループの岡三オンライン証券では、IPOの申し込み前受金が不要で、資金移動を気にせず申し込めるので重宝しています。
岡三証券のIPO抽選方法「ステージ」について
岡三証券は、IPOの抽選をするとき、「一定抽選」や優遇サービスを導入した「ステージ制抽選」を行っています。岡三証券での取引実績が多いほど、ステージが高くなり、IPOの当選確率も高くなるようです。
ステージの定義は以下になります。
ここで、ステージについて注意点があります。画像にもあるように、IPOをネットで申し込むと、取引実績に関わらず、一番下の「ステージT」になります。
つまり、ネット申込でIPO投資を行っている人は、岡三証券にどれだけ手数料を落としても、IPOに当選しやすくはならないのです。
これが、「ネット申込だと、岡三証券からはIPOが当選しにくい」と言われている理由でもあるのです。
岡三証券は、IPOの資金をいつまでに用意すれば良いのか?
岡三証券では、IPOに申し込むために、ブックビルディング(需要申告)時に資金が必要です。
つまり、買付余力がないとIPOに申し込むことができません。
入金するときは、「振込専用口座」へ入金するか「岡三カード」でATMからの入金が必要です。つまり、ネット銀行を使って、即時入金ができません。
そのため、IPOに申し込むことを決めたら、早めに入金するようにしないと、申し込み期間に間に合わないことも考えられます。
岡三証券は、資金拘束はされず、同一資金で複数のIPOに申し込める
岡三証券は、IPO抽選時に買付余力が必要ですが、資金拘束はされません。
そのため、同一資金で複数のIPOの抽選を受けることができます。
例えば、IPO銘柄A30万円とIPO銘柄B25万円を同じ時期に申し込んでも、抽選時に30万円の資金があれば両方とも抽選対象になります。
岡三証券は、IPO当選後のキャンセルでペナルティがある
【岡三証券 IPO当選後のキャンセルでペナルティ】
・今後、オンライントレードから、IPOの申込みができない。
ここで、IPO当選後にキャンセルをすると、「どのくらいの期間、IPOに申し込めなくなるのか?」や、「もう絶対オンライントレードからIPOに申し込めなくなるのか?」などの疑問は、公式ページには書かれていません。
そこで、管理人がメールで問い合わせをしたところ、電話で以下のような回答をいただきました。
できればメールで回答を頂けたら、画像でお伝えすることができて、もっとわかりやすかったのですが。
メールの内容:IPO当選後のキャンセル(辞退)はできないのでしょうか? もし、キャンセルした場合、どうなりますか?
岡三証券:「お問合せありがとうございます。IPOのお問合せの件ですが、お買付いただける前提で申し込みを頂いているので、キャンセルすると今後のIPO申し込みはできなくなります。」
管理人:「あー、そうなんですね。期限とかがあるわけではなく、ずっとなんですか?」
岡三証券:「ずっとですね。」
管理人:「わかりました。ありがとうございます。」
そのため、岡三証券からIPO当選後のキャンセルはオススメしません。ペナルティの期限がずっとのため、キャンセルするのが一番マズい証券会社と言えそうです。
補足ですが、グループ会社の「岡三オンライン証券」は、IPO当選後にキャンセルができ、ペナルティもありません。名前が似ているので、間違わないように注意しましょう。
初値売りで損をしそうなら、ペナルティ覚悟でIPO当選後にキャンセルするべきか?
岡三証券では、今後のことを考えると、キャンセルはしない方が良いでしょう。
岡三証券からIPOが複数当選することはあるのか?
IPOの申し込み株数を100株ではなく、数百株で申し込むとIPOが複数当選するのか気になる人も多いと思います。
しかし、岡三証券では、原則、申し込み株数を増やしても、IPOが複数当選することはありません。
なぜなら、上の画像にもあるように、公式サイトに「できるだけ多くのお客様に配分が行われるよう、一人のお客様への当選数量は1単位とさせていただきます。」と明記されているからです。
つまり、岡三証券では基本的には、1人1票でIPOの抽選がされ、IPOは1銘柄につき100株しか当選しないのです。
ここで、例外となるときを考えると、IPOの配分が多いときは、複数当選の可能性があるかもしれません。
例えば、岡三証券が主幹事のときは、もしかしたら複数当選することがあるかもしれません。このときは、多めにIPOの申し込みをしたら、良いことが起きるかもしれません。
このように、岡三証券でIPOが複数当選することは原則ありませんので、IPOの申し込みは「100株」だけで十分です。
岡三証券からIPOは補欠当選するのか?
岡三証券からIPOが補欠当選するのか気になる人も多いと思います。
コールセンターで申込みをした場合、補欠当選することがあるようです。一方、オンライントレードで申込みをした場合、補欠当選はありません。
また、IPOに当選をしたときには連絡をもらえますが、落選したときは連絡がありません。
岡三証券のIPOのメール通知
残念ながら、岡三証券では、「新規IPOのお知らせ」や「IPOの抽選結果」などのメール通知は、いまのところありません。
これは、人によっては、少し不便に感じるかもしれません。しかし、IPOのスケジュールを管理に慣れると、IPOのメール通知がなくても大丈夫になります。
岡三証券の口座開設の費用や口座管理料は無料
岡三証券の口座開設の費用、口座管理料はどちらも無料です。ただし、口座管理料を無料にするためには、「証券総合口座」の開設が必要です。
この証券総合口座では、入出金から資産運用までの顧客資産を一元管理する機能がまとまっているので便利です。
このように、岡三証券では条件がありますが、口座維持手数料はかからないので心配いりません。
できるだけ多くの証券口座を開設して、IPOの抽選機会を増やしましょう。
ただし、口座開設で優先すべきなのは、IPO申し込み前受金が不要な「岡三オンライン証券」です。岡三証券は、ネットでの資金移動が簡単にできないので、口座開設はその後でも良いかと思います。